ZEH-Okinawaプロジェクト

☎0297-85-3311

沖縄の住環境の向上とゼロエネルギーハウスの普及に向けた研究と開発。

【活動報告】ゼロエネ住宅実践研修会~ZEHの仕様&設備研修~

関連リンク

2017年2月14日(火)、「琉球大学 地方創生総合研究棟1階 産学官交流フロア」にて、第2回目の研修は「仕様&設備研修」と題し、実際に沖縄でのZEHにはどの程度のレベルの仕様が必要なのか、また、ZEHを建てる上で導入すべき設備等についてお話させていただきました。

「沖縄の住宅の問題とは何か?」を再考しますと、沖縄で住宅をつくる上で次の4点について考慮する必要があると考えます。

  1. 快適性の向上
  2. 気候を踏まえた仕様&設備の検討
  3. 台風対策
  4. シロアリ対策

これらを踏まえた上で、実践すべきZEHの仕様と設備に関するお話をさせていただきました。

外皮性能と一次エネルギー消費量の関係

外皮性能と一次エネルギー消費量は密接に関係しており、ただ外皮性能を向上させればよいかというと、それは間違い。外皮性能が向上するほど、オーバーヒートを起こすために一次エネルギー消費量は増大してしまいます。

それでは、どの程度の外皮仕様がベストなのか?UA値とηA値を変化させた場合の冷房一次エネルギー消費量の変化を元に、目指すべきUA値とηA値のレベルを提案いたしました。

※UA値…外皮平均熱貫流率。数字が小さいほど熱を通しにくいことを示す。
※ηA値…外皮平均日射熱取得率。数字が小さいほど、住宅内に侵入する熱量が小さいことを示す。


導入すべき設備

設備によって左右されるのが一次エネルギー消費量。補助金の要件として、最低限20%削減を達成する必要があります。

換気と照明で徹底した省エネ化を図ることで、ギリギリ20%削減のラインには到達しますが、それはあくまでも最低ライン。偏差値50レベルのZEHは、一次エネルギー45%削減です。

この45%削減のレベルをクリアするための設備に関して、

  • ZEH補助金活用を見据えた冷房設備の選び方
  • 一次エネルギーの観点から見た給湯設備の比較
  • 湿度コントロールが可能かつ施工が容易な換気設備の紹介
  • 照明計画の工夫点
  • 沖縄の気候に適した太陽光モジュール・パワコン・架台の提案

など、設備選択全般についてお話しさせていただきました。

当日は協会が推奨している太陽光自重式架台とパネル、ハニカム構造断熱ブラインドの実物展示を行いました。参加された方々に興味を持っていただいたようで、休憩時間には質問が飛び交っていました。

次回予告

次回の研修は、3月14日(火) 琉球大学での開催となります。

ZEHを作るための知識・ノウハウがあっても、それを顧客へアピールできなければ受注を増やすことはできません。

ZEHの営業を行う上で、施主の不安を取り除き、かつZEHのメリットを伝えるにはどのような点がポイントとなるのか、どのような営業トークが必要になるのか、どのような準備が必要になるのか、ZEH営業全般についてお話しさせていただきます。

次回の研修会をもって、2016年度のZEH沖縄研修は終了となります。参加は無料ですので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいと思います。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。


>> 募集案内はこちら

ページのトップへ戻る